語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
。教養も学問も知恵も、一般に身につけることが困難なもので、しかも身につけたからといって、それが直接の利益をもたらせることも稀なのである。わたしも、わたしのもつ文学的な教養で、利益を得たことなどまったくない。
地に落ちる一枚のハンカチーフも、詩人には、全宇宙を持ち上げる梃子となりえるのである。
(アポリネール『新精神と詩人たち』窪田般彌訳)
偉大な事物をつくりたいとのぞむひとは、深く細部を考えるべきである。
(ヴァレリー『邪念その他』S、清水 徹訳)
聡明さとはすべてを使用することだ。
(ヴァレリー『邪念その他』S、清水 徹訳)
あらゆるものごとのなかにひそむ美を愛
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