アートコード/
ねことら
あの壁と、この壁は違った
透明な呪詛だと思えば、
(知らない舌)
やがて、幾度となく数える
花のありかのことを
遠く、広い、呼吸は
(さみしいだろう)
背景に描かれたものたち
ひとつひとつ、残される名前の
沿道を拾う
日だまりは、まばらに
何を系譜として
夜と、過ごした
いつしか指は冷えていて
知らずに開こうとする
この、ドアのことを
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