眼を瞑れば/原田たけし
 
眼を瞑れば
一瞬に見えなくなる
景色のかわりに

過ぎた日の
風景があらわれて

去った人の
面影が
微笑む

その人への
揺れる想いが

揺れるままに
脳裏の鏡に炙りだされて

時間はさかのぼる

陽炎
かも知れないけど
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