ぜってー、/
秋葉竹
って
その悲しみを忘れないわ
悲しみの向こう側のすぐそばに
かつて聴いた昔の話も
語られているでしょう?
古いお城の城跡には
ただ幻影がだれの目にもみえるでしょう?
みえないふりをしないかぎり
すべてを察したお姫様は
生きて
生きて
悲しいことなんて
ございませんでしたと
ひれ伏すしかない見栄を
とてもお上手に
はりとおされました
ですから
あのひとのことが
おそらくだぶん
いえ絶対!
死ぬまで愛おしいと
想うことでしょう
あたし、ぜってー、
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