けがされもの/秋葉竹
 


でも

じつは

悪なんかじゃないんだ

それはひとつの 

善の形なんだ

そう想えればこそ

いつだって世界の夜は明けるんだ

ひとを

愛したいな

ひとの

こころを

信じたいな


愛しいひとを心から
痛がって嫌がるくらい
ぎゅーって
抱きしめたいな
怖がって勘違いするくらい
ぎゅーってぎゅーって

抱きしめたいな


いったいこのちいさな世界には

なんにんの偽善者と
なんにんの偽悪者とが

いるのだろう?


なんてことを考えてみたこともある

考えても

仕方のない夜を

砂利
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