星々のはざまで/
まーつん
いつも最後には
柔らかい棺桶に倒れ込み
枯葉に埋もれながら片手を突き出し
リモコンでテレビのチャンネルを変える
ホワイトノイズに交じって聞こえる
宇宙の産声の残響
愛の言葉も他者には戯言
二つの孤独な星同士を行き来する光子が
銀河の目には映らない
星々を渡り歩き
辿りついた袋小路
塀に張られたチラシには
殴り書きの文字で
果たされなかった約束が
叫んでいる
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