皮肉/303.com
 
棺を抱えていく
素足を放り出しながら
夏の夜の星が流れる空の下

見てみるには閉じきった扉で
窓らしいものは窓であることを辞し
開かれているのは行き止まりばかり

この中には眠っているあなた
口付け損ねた永遠のお姫様
シロツメクサでくるまれて運ばれる

瞬く度にこぼれるものは
命という名の悲しみなんですよ
生きていることそのものが夢

狂ってしまったはまゆうの咲く時を
そっと問いただしている神様の声が
あなたに少し似ているのです

私があざらしじゃなかったら
あなたは愛してくれなかったんでしょうか
でもずっと前から、これからもあざらしです

棺をそっ
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