裏窓の女/
ひだかたけし
真白きもの続く果て
打ち刻まれる次元にて
浴衣姿の女にうちわ
忘れ難き柔ら艶の笑み
そっと開いた裏窓に
浮かぶ満月顔を寄せ
触れ震える裏窓の女、
沈黙のうちに力漲り
力漲り生きる沈黙を
女のうちわゆらゆらと
浴衣姿の真白きもの
続く果てに果ての続きに
打ち刻まれる新たな次元、
沸き立つ意志に貫かれ
艶々思惟の生動し続け流出し
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