『夢幻空花』 二、 闇尾超からの贈り物/積 緋露雪00
 
 闇尾超の死を知ってから数週間過ぎたある日のこと、闇尾超の二歳年下の弟から私宛に数冊の大学Note(ノート)が郵便で送られてきた。その大学Noteは闇尾超が生前、某精神病院に入院中に書き綴ったものであった。それは闇尾超が死ぬ前日まで書かれた日記風の思索の跡で、何故、それが私に送られることになったのか初めは解らなかったが、その大学Noteには闇尾超の弟の手紙が添へられてゐて、其処には闇尾超が生前、闇尾超が死んだならば、この手元に今ある数冊の大学Noteを私に送るやうに遺言したとのことである。何故私なのかといふと、闇尾超曰く、この大学Noteに書かれてゐる内容を理解できるのは此の世で私しかゐない
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