猫の女の瞳には。/
秋葉竹
ほんとにそれで、いいのかにゃ〜?
あたし、
ほんとは、
猫なのに。
しっかりしっとりしっぼりと
流れつづける愛の肌。
えらばれつづける悲しみの
耐えかたを知る猫はいず、
猫の女は啼きながら、
青い瞳に涙溜め、
そっとリボンを胸につけ
人間さまに憧れる。
あたし、
ほんとは、
猫だから。
あたし、
ほんとは、
憧れる。
けれども、
それで、
いいのかにゃ〜?
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