くらやみ。/秋葉竹
 

  

のっぺらぼう、
みたいな僕の涙声、
聴こえているなら君はくらやみ、



みえるもの。
すべてにおいて悲しみの。
しらべわからずゆらゆら泳ぐの。



あかりだけ
鳩の骨でも透かすよう、
そんなしよりもいいうた聴きたい。



さくら雪。
そんな渾名の春の日に
折りたためない命さす人。



亡き骸を、
そっとリボンでくるむとき、
黙っているしか、ほか無いくらやみ。







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