やわらかにも/
アラガイs
かろやかに私の肌を包み込む羽毛よ
すっ ぽりつぶれる顔を覆い隠してもその鼻息はつめたい
かたい なかゆびの先でいまをもみ消して あの指先の悶えはいまでもフロアンによみがえる
わたしの膝元で眠るメインクゥンの紗々 あの毛の手触りは毛布に包まれて眠る幼子のわたし
思いがけなく旅先の窓から見つめた黒い鴉と 戯れるキタキツネの 真綿に白い雪が跳ねてちらちらとても
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