あたりまえ/秋葉竹
 
りも美しい言葉を
僕に
ささやきかけてくれる
世界は
虚しい灰色の街にすぎないかも
でも
どんな風に仲良くしてきたか
それだけは
絶対に消えない甘美な光なのかもね

なにも怖くなかったのは
あの太陽みたいな
あたたかい光が
欲しいことが
正しいことだと
知っていたから

堕ちることさえ
怖くなかった
震えて待っていた
ただ夜が寒いから
なんどもなんども云うのです


夜は冷えます


冷えた雨が降り
世界のすべてを刺してしまった
なかで
あなただけが
あたたかいひとだと想ったのです

夜は冷えます

だから忘れることのない
想い出のうたを聴いて
あたたかいこころになりたいのです

そこには必ず
あたりまえに
あなたがいるのです







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