※五行歌 五首「始まる春」/こしごえ
 
春の雪の
降ったそばから
解けてゆく
悲しみ
愛に変わる



にっこりする
魂という
命は
光る風に
戦ぐひとつの影


 ※ 戦ぐ=そよぐ




変わってゆく
私だが
どの道
終りにたどり着く
ありがたさよ



雪国の
三月は
まだ冬ですが
いずれふきのとうから
始まる春



私のいのちを
頂いて
今年も
冬を
越せそうだ
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