ひき潮/そらの珊瑚
 
ゆめからさめようとするとき
ひき潮のけはいがする

現実にうちあげられて
そういえば
さくばん黒い虫をころしたことなんかをおもいだしている
永遠に置く不毛なことの筆頭にかかげよう
今日がごみの日でよかった
ごみをうみだしていくことも
生きているかぎりつづく くまのとけい いけにうかべる るびい いびつ つめのあか かれんだあ
ん まではとおい 

たくさん寝たはずなのに
あかるい朝がはじまろうとしているのに
ひき潮から体温をとりもどすまで
さむざむとする
戻る   Point(5)