いいんじゃないでしょうか/秋葉竹
 


なにを失っても
なにも消えたわけじゃないから
まるで震えるように
揺れている虹を
青空にみつけられたしあわせ

闇つづきの心さえ
浅い光を浴びせてくれるから
水浸しの泣きそうな喜びを
そっと味わっていたいよ

どこへゆくのかがわかっていれば
どこへゆく必要もないでしょう?

降り積もる骨の粉だけが
忘れたこともないあのふるさとまで
連れていってくれるのかもしれない
いつ
生きても
いい?

いいんじゃないでしょうか









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