見入る(改訂)/
ひだかたけし
独りとしての私に
充足しては震え慄き
震え慄いては充足し
ひかりひと吹き
ひと吹きひかり
沈黙の内にいつしか
真紅に燃えるガーベラの
花冠、ひたすら見入る
深い森の奥処に居て
深い森の更に奥へと
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