いつでも枕がそこにあるとは限らない/ホロウ・シカエルボク
お前の筋書き通りさ、神様は血を吐いて仰向けに倒れた、悪魔は小洒落た燕尾服で現れて上等のワインを抜いた、甘い香りがそこら中に漂って…忌み嫌われたロックンロールのイントロが流れ出すとどいつもこいつも狂ったように騒ぎ出す、みんな熱狂の幻覚の中で馬鹿になった振りをしたまま死に絶えてみたいのさ、地面に染みを作るのは興奮のあまり漏らしてしまったグルーピーたち、何も心配しなくていい、踊っているうちにすべては乾いてしまうだろうさ、罪を流すにはとにかく時間をかけることだ、やり過ごす間に自己嫌悪で壊れてしまったりしないことだ―みんな教えてくれているだろう、そういうテキストは世の中に腐るほど溢れている、どこを見ても
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