※五行歌 六首「大切な悲しみ という名の鉛筆で」/こしごえ
 
大切な悲しみ
という名の鉛筆で
書く
希望を忘れ去らない




目を
ひらいて
気付いた
空の青さは
魂の悲しみだ



いのちの
遠さを
近く
感じる
希望の鐘



忘れる
悲しみもあり
忘れる
よろこびもあり
初めてのこの時



時と場合によっては
「どうでもいい」と言って
放てば
満ちる
こころ



水は流れるよ
火は燃えるね
風は吹くさ
そうして
私は詩を書く
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