自我のうた/ひだかたけし
 
この夜陰、
黒々と
林立する
樹木に囲まれ
蒼い途を歩んでいく
私という絶対の孤独 
 自我
その神聖を
授かり受け留め

 この肉身の己を実感し
 この肉身の己から逸脱し
 赤から燃え盛る真紅の焔へ
 蒼く透きとほる途の未知へ

急ぐこと無く歩み生き
善なる志操を保ち貫き

限られた生、残された時

生き抜く息抜きながら
この夜陰 然り泰然と

この肉身にて生き続ける

 


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