晴曇/あらい
花言葉は骨董品の、
作者不明の?まだき?にあるらしく
水平線のたまり場で
流行らないアドリブを繰り返す
やさしさレモンシトロンと
素材の文庫本をひらいた
『またね、けなげなカモメ』
ひとつまみのクラシックが空から降ってくる
雨ざらしの目盛りは意味がないラジオです
ふしぎな温かみのある部屋で
満月加工機能から、
炭酸の仮説を変換する
むしゃくしゃなタバコは
喜怒哀楽を浮かべた
レターサイズに閉じ込めた寝言があった
へそ曲がりな音楽は片隅でみにくい
つれづれなるドミノのパーセンテージは
つめたくて逆光 おもいでの水脈
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