それのほか みちはない/あらい
かれゆくばかりの樹珠なぎ
せつなさは少しよろけて
つまるところ 息を飲むほどに 光をうんでは、しぬ
翠のトンネルをひたすら征く。ペガサスを生む、いま
泣きましたか
じかんを 潰していた。虚構ばかりが
ムゲンなのかも 痴れなかった
苦言騙るより なまくらな坂道で
すれ違うよるを得て
いまはただ かいなでる
ただただゼンマイ仕掛けの旻(アキソラ)はしずかに幕をおろした
想像より 堅く しずかに降り積もる とどかない高さに
知り得ない遥か と置いて あるものを 探していた
永遠とは小刻みに震え こもれびを散策する 史実なのか
しらない顔だな、
となにげなく打刻された福音
あいだがらに劣ると
わらってみせるつもりもないが
わたしというものも あなたということも
だれも かれも なんも なかったかのように
みな 未来に、ありたかった
そしてそれだけ
見えざる 時折、吹雪いたかよう
浪漫がまわしものだ
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