五行歌、異様/
ひだかたけし
昼に真紅に咲き誇り
その余りの濃密さ
異様な様相、
ガーベラの花冠
夜に黒ずみぐにゃり萎び
静かに笑う君は
穏やか天真爛漫に
笑い静かさ
気付けば
ふっと自ら白く消え
生は死を孕み
死は生を孕み
残酷な滅びの最中
持続し響き
閃くモノが在る
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