Rend Fou/ホロウ・シカエルボク
た、でも、それは長くは続かなかった、部屋の外に出てみてはどうだろう、という考えが頭をもたげたからだ…少し危険な気はした、動かない方がいいという思いがあった、でも、少し確かめるだけなら問題ないだろうと思って、少し出てみることにした、しかし、着替えも財布も携帯も部屋の中には見当たらなかった、だからいまの格好のままで出てみることにした、ドアは鍵を掛けておいたはずなのに開いていた、まあ、鍵が見当たらないのだからそれでよかったのかもしれない、いや―部屋を出ようとしてあることが引っかかった、もしも、この部屋を出たあとでこのドアに鍵がかけられたらどうするんだ―?俺は外に目をやった、部屋と同じくらい白かった、いつ
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