詩想夜想、真紅の次元/ひだかたけし
 
なんだろな
じぶん
肉の感覚に実感し
肉体存在としての私
から はみ出す
じぶん 感じ

なんだろな

 真紅のガーベラ、
 ガーベラの真紅、

見れば観るほど深みに誘われ
ふらふらと肉からはみ出す
じぶん 氷噛み砕きながら

   瞑目すれば、


    様々に現れる形象
    じぶんでじぶんを
    知覚して居るのよ

 自ら造った魂の知覚器官の働きを
 ほら、白眼のおじいさん笑ってる


真紅のガーベラ ガーベラの真紅
そう囁いてもっと深みにもっともっと

濃密な色彩の色彩の濃密な声、

じぶんがじぶんから解き放たれていく
肉の自分から次第に離れてより内面へ沈んで

真紅の深みへ深みの真紅へ

意識のスクリーン打ち破り新たな次元へと












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