繁忙期の放心と、周縁の人々、一部に含まれること/うめバア
 
関西風のだしがおいしかったうどんの店は
コロナが始まってすぐのころ店を閉じた
よくお世話になってたのになあ
売り上げが落ちてかどうかは知らないよ
四月にはなくなってたから
それで、ちょっとした喪失
のあと、ロイホ行ったり、ラーメン屋行ったり

青い看板のフレンチ系は満員で
いや、正確にいうとテーブルとテーブルの間の
狭い狭い席なら入れると言われたけども
大笑いするグループの間にぼっちで挟まれるのって
どんな気分よ
店員も、ずいぶん意地悪なこというよなって

テラス席の人たちは幸せそうに見えた
若くて、スラリときれいで、キラキラしてた
最高の呑み会って、いつだったろ
[次のページ]
戻る   Point(4)