青い墓標/TAT
 
た』


『私にとってはすべてが苦痛で迷惑だった。贈り物もお祝いのことばも福音もあかりのついている木も。みつのはいったお菓子は甘いにおいがし、甘い思い出の濃い雲を発散した。モミの木はにおわしく、いまはもう消えうせた事柄を物語っていた。その夜とクリスマスのお祝いが終ってくれることを私は待ち望んだ』









リタ

『あがめる像のどれいとして、召使としてであるにすぎぬにせよ、私はふたたび自分自身をわが家とするようになった。ある種の感動なしにはあの時期を思い出すことはできない。私はふたたび、心からの努力をもって、崩壊した生活の一時期の残骸の中から「明るい世界」を築
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