赤い墓標/TAT
 




マリアと犬の夜

『スリムがジョージのひじをグイと引いた。「さあ、行こう、ジョージ。おまえと二人で一杯飲みに行こう」ジョージは助け起こされるままに身をまかせた。「ああ、飲もう」スリムが言う。「飲まずにおれんだろう、ジョージ。きっと飲まずにはおれんだろうよ。さあ、おれといっしょに行こう」スリムはジョージの腕をとって小道にはいり、州道のほうへ上がって行った。カーリーとカールソンは二人の後ろ姿を見送った。カールソンが言う。「おい、あの二人、いったいなにを気にしてるんだろうな?」』



























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