夢/
レタス
黄昏の空に雷鳴が轟いた
光と闇の螺旋が宙を舞いながら昇天してゆく
それは二匹の龍だった
恐ろしく
美しく
渦巻いている
ぼくは背中の翼を開き
龍を追いかけた
銀河を越え
アンドロメダを越えて
何処までゆくのだろう
あぁ…
届かない
翼はぺカぺカと緑青(ろくしょう)色に光りだして
羽ばたくことが出来なくなった
あの龍は生命(いのち)そのものだったのだ
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