空白/トビラ
 
てお腹のなか光る
水色を感じて空を想う

 社会的になんの価値もない
 本当はちょっとくらい
 認めてくれてるんじゃないの
 なんて思ったりしても
 結実しないがんばりに
 焼かれても
 また目を開く自分がいる

聖書にも
仏典にも
記述のない
水色を知っているって
感じるから

 今日も泥のなか
 深く深く笑って
 空を想うよ

ああ、そうだ
思い出した
ただ笑う
そのために
生まれてきたんだっけ
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