詩想夜想、ナニカ/ひだかたけし
 
なにかがあるんだよ
人の内には
何かが、
瞑目して
意識の視界に
次々浮かび来る
顔や色彩や木々やら
観入り感じて居るとそう想わざるを得ない

死に絶えない、
ナニカ が

 …小人の群れ 裸の肌色に次々飛び来て…

無常突き抜け震え揺れる異様な、

天辺から落ちては昇りまた落ち来る 生命の核。


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