夜の散歩道/
番田
川べりの道を歩きながら
ここにいることを確かめる
ここを僕は歩いているということを
そして車の音だけがしている
川べりの道を歩きながら
魚の跳ねる音がすると 僕は すぐに
そこを見る
僕は故郷にある沼を感じ取る
どこに行くのだろうと
走り抜けていく電車に
思い出を そこで
誰に語ることもなく
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