一月の雨降り/
ひだかたけし
アスファルト冷え
一月の雨降りひたすら
相合い傘の恋人達
歩む眼の光揺れ
時を燃やし時の溶け
垂直に雪崩れ落ちる
神霊達の光滴
妖艶の群れ 浴びる瞬間、
意識の未知燃え立ち上がり
アスファルト熱帯び
一月の雨降りに
冷え込む大気に
視界 一層明るみ
相合い傘の恋人達
合一の小宇宙から、
無名の涌出 輪郭為す。
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