送り人の時間/
レタス
昨夜
オマエから電話があり
今週末にまた骨を拾うことになった
オマエの父さんは理性と優しさをそなえ
オレを何時も歓迎してくれた
二十歳の真夏日にビールをしこたま飲みながら
ぼくの屁理屈を静かに
ふむふむ… と聞いてくれた
現実が厳しいことも教えてくれた
時折鋭い視線も投げかけてくれた
94歳の大往生
昨夜はオマエと
止めどなく語り合い
めでたい事と二人頬笑みを交わした
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