W/プテラノドン
「だって、WAXをかけた車の雨粒をはじく姿が好きなんだ。」
ふってくる五月雨は その他 いくつかの言語を残した。
けれど歌いはしなかった。
夜の映画館、「一つの思い 一つの歴史」と宣伝された
ポスターが貼られた前、映画女優のそれと似た
サングラスをかけた女が黙って立っている。それを見て
黒人の子供がライムする。相方の男は 壁にスプレーを吹きつけている。
その描かれたメッセージには彼女への愛が込められていたというのに
しばらくすると うるさい犬のお巡りがやってくる。奴ら、どうにかして
彼等に鎖をつけようと追いかけるが
犬のくせに足が遅い。行きかう人が笑う。昨日から(そして
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