甘く無残な鼓動/ホロウ・シカエルボク
でもある、衝動のすべては死の瞬間まで理解出来ない、俺は自分の血を撒き散らす、ギリギリ生きていられる段階まで血が冷えたことってあるかい、俺はそれがどういうものだか知っている、血からは逃れられない、血だけは欺けない、血を超えることは出来ない、血の概念を超えることは出来るだろうか、この先俺は、そんな景色を見ることがあるだろうか、いつか馬鹿笑いが聞こえたら拍手してくれ、満更じゃない、いつだって満更じゃない、知らない間に唇が切れていた、俺はその血を舐める、いつかは、そうさ、お前に止めを刺してやれる時がくるかもしれないぜ
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