意志というもの2/ひだかたけし
 
大樹の明るむ根元
脈打ち地から隆起し
幾筋も走る意志の輪郭、

光を追い求め光に望まれ
高みへ高みへ伸びる幹を
支える根元の活動する力、

太々と地より浮き立ち在り
支柱の創造する力動の形姿、

 意識の漆黒より輝く光点

次第に拡がり意識を充たし、

意識の視界の今に
しずかさうねりあり
透明に染め抜かれ

創造スル力動の、

結晶化されて在り。


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