つれづれと俳句/朧月夜
 
手袋を持ってポケットに手を突っ込むの

冬空がゴッホの絵のごと渦巻いて

小雪に現実の時間が追いすがり

玄冬や一歩踏み出す勇気はなく

強風で息もできずに冬駆ける

天邪鬼綿虫とにらめっこする
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