破調/ryinx
 
もはや零戦、
向いにたなびく羽根

とおりの母屋
の棚
そっと舞い降り

  終着地

辿りついたのは
       平屋の
     墓地

 置き忘れたもの
    戸棚に、

   神経の不可熱
 視えながら もの云つて
いる、

水辺に


 いまさっきは嘴を
微細に
 震るわせ、

神経の
こまかな中心線、

   ひび割れた、
 仮定の断面

はじめの部分は霞み、

視るでもなく。
混淆され
背伸びした
入道雲。

目くばせして
古い土地


破線は切れ


*



さっきまで、
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