詩想56◯大晦日の夜に/
ひだかたけし
揺らさなきゃ、待ちながら 揺らすんだ
風に揺れる のを ただ待つのでは無く、
黄白い半月 貼りついたヌメり仄か青く輝く夜空
色付く響き ヒビキと鳴り うっすらこの手触り
限り無き海水のウネリ其処の底に遡行し
静かさのうちにゆっくりと凍りついていく視界
ヌメり仄か青く輝く夜空の原液飲めよ、
誤謬のイメージの群れに真実の象徴探し
揺らさなきゃ、待ちながら 揺らすんだ
風が揺らす のを ただ待つのでは無く、
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