焔の舞台(新訂)/
ひだかたけし
茫洋と黒い穴穿ち
虚ろ生真面目に半月抱き
ちょっとした集中持続し
日々生き進んで居る内に
時間、瞬間に永遠を獲得し
炎の紅々と燃え上がる
この世界、
この見えるものの内にこそ
見えないモノ観ようと努め
意識の光に充ち
太陽が近付く
何かを呼び、
何かに呼ばれ、
青白い輪郭に黒く輝く肌
誤謬と真実の均衡取りながら、
黄金の聖杯を運んでいく焔の舞台。
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