花びら/
たもつ
暗闇の中、働く
それを何と呼べばよいのか
週末になるとやってくる
不安と焦り
それを何と呼べばよいのか
お金を大事にする
生きるために必要だから
手を動かし支える
作業をする
誰かのために必要だから
今日も夜を待ち
ただ夜を待ち続ける
わたしの手は
花びらに似ている
沈黙して生きろ
激情を燃やして生きろ
わたしの手は花びら
わたしは花びら
都会の朝、澄んだ空気
わたしの瞳の奥
沈殿する花びら
(初出 R5.12.24 日本WEB詩人会)
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