いつか星になるまで/
そらの珊瑚
……気に入らなかったらカノジョさんにでもあげて」
カノジョとはもう三年前に別れている。言いそびれていて、また今日も言いそびれた。
こうやって大切なことを言いそびれ続けてゆくんだろう、僕という人間は。
外は思いの外冷えていて、博多の夜のネオンサインが賑やかだ。
いつか星になるまで、の僕らは途中。
雑踏。
ざわめき。
星が見えないね、とテンコがつぶやいた気がした。
空を見上げるその横顔が目に沁みた。
メリークリスマス トウ ユー
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