げんざいちてん。/あらい
 
                    大海を眺める男女が つつがなく
                  史環(シワ)に さすらいまどう しゅんかん
      あなたのテンには鏡、草原にソラ、
   わたしたちは手放せない、浮き草にある





    「フラットアースの見頃は喪に朔、朝露 だろうよ」

     あら いやだ。裏切るばかりの てのひらこそ、
     ひろげても 人違いでも、パントマイムで大船に乗る
     あちらの灯台に夕日を投函する わずか残る島の影ごと殺して
           フラスコの底に 燃え滓だけの肺が孵化していく


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