みでぃあむ・ぶるぅ/あらい
 
夜には ないときで

頬骨を研ぐ 空席で、
雑音は縫合する
この標本箱 
いと 結んだから身を預けて


ここからきたのか、といて
冷気となって 染みて
しかたない だろう、か
ふるいものをすくっている
どこからか 月の名残とみずぎわへ

美徳と無限の花 色濃く、
憂鬱の糸で 命が這い出した


ぎんいろが 熟れて 
たぶんかがやきだけ
もっと、
こわい。
そのむねにそっとひらく
みでぃあむ・ぶるぅ
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