sayonara.com 61-70/AB(なかほど)
 

僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
 
 
 
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も答えた(ように聞こえた)
僕はどちらにも行けるような気がした
 
 
 
あ  っと
君の声が聞こえたような気がした
それだけで泣いてしまいそうだった
 
 
 
子供達が窓に額を押し付けることもなくなり
そうしているうちに
昼でも夜でも消えていくものがある
 
 
 
Yさんの口癖を久しぶりに聞いた
嬉しくなるはずなのに昨日はなんだか
寂しくなって帰りはとても早
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