詩想47◯ひなたぼこ(新訂)/ひだかたけし
 
ひなたぼこ、
光の海を泳いでる
私の心はふわふわり

さっき夢に見たの、

あけっぴろげのあなたを
初めて立ち上がるあなたを
珍しそうに言葉に触れるあなたを

 (子音の造形に
 母音の響きに)

僕ら、光の中から落ちて来た
僕ら、再び光求め響き真似た
僕ら、光求め言葉ノ造形掴み
僕ら、光言葉意味デ取り逃す
僕ら、言葉意味伝達の手段に
僕ら、何れ光中に還っていく


  *

ひなたぼこ、
斜光の中を揺らいでる
私の心はゆらゆらら

暮れゆくひと日、

やまいの峠 越えながら
今日も言葉 掴みながら
今日も言葉 取り逃して
新たな明日 追いながら

新たな次元に、努め進む。


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