宇宙の秒針/ひだかたけし
 
雨が
少しばかり
降った夕、

濡れそぼった
喧騒の街が

包み込む円球に悶え

内側から
破裂しそうに
なりながら

一日の針を
間断なく進めていく
無常の時流に

垂直に吹き込む神々の息、

青に黄金の艶めき
喧騒の街、
鎮めて







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