宇宙の秒針/
ひだかたけし
雨が
少しばかり
降った夕、
濡れそぼった
喧騒の街が
包み込む円球に悶え
内側から
破裂しそうに
なりながら
一日の針を
間断なく進めていく
無常の時流に
垂直に吹き込む神々の息、
青に黄金の艶めき
喧騒の街、
鎮めて
戻る
編
削
Point
(7)