帰郷/
ひだかたけし
哀しみに憧れ眠り
憧れに哀しみ眠り
表層を滑走すること、
突然に深みに嵌まり
聳え立つ巨大な相貌、
内面に湧く泉呼応し
郷愁に憧憬伴い
憧憬に郷愁伴い
眼差す 純白の瞬間、
無言 大雪原に立ち尽くし
聳え立つ巨大な相貌、
銀箔の光輝き響かせ
独り帰郷の安堵と喪失、
脱色された純粋な内底からの唸り
未知未来からの時流に乗り 今此処に届く。
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