gastronome 61-70/AB(なかほど)
老
沖潤目 ?/石鯛 尾長黒
夕陽焼 鼻福/眼福 鱈腹途
南風原の米軍のゴミ捨て場でものを拾ってた
そのなかで、大きなチーズのかたまり
あのおいしさは忘れられない
うさんでえ候ら 親祖先ぬ
成したる此ぬ世ぬ むぬ想い愛さ
忘んなよ 忘んなよ
わたしの血となり肉となるもの
わたしの血と肉であったもの
なおらいこの世は現であったか夢であったか
コンプレッサーと虫の音、そんなことさえも
あの夜達の拠りどころだったと
今はもぐ人もいない実のように
風に乾いてゆく
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